かつて実装を否定していた機能が利用可能に

同じ写真をひとつ以上のInstagramアカウントで投稿したい場合、これまでユーザーは手動でそれぞれのアカウントに投稿するか、サードパーティ社製アプリを使用する必要がありました。

しかしながら、今回Instagramに新たな機能が追加され、容易に複数のアカウントに写真を投稿できるようになりました。

この新機能は、数カ月前にInstagram自身が実装することはないと断固否定していた”Regramming”と呼ばれる機能とほとんど同じもののようです。

誰かの写真をそのまま「再投稿」できるわけありませんが、Instagramの画像共有プラットフォームとしての在り方を大きく変える可能性があるといわれています。

Instagramのオリジナル性が犠牲となるか

複数のアカウントに同一の写真をいっきに投稿できるようになると、Instagramアカウントのオリジナル性が失われるとの意見があります。

ユーザーが特定のInstagramユーザーをフォローするのは、そのアカウントに特有の画像を見ることができるからであり、他のアカウントでも同じ写真が見られるようになると、アカウントの独創性が打ち消されてしまいます。

一人のユーザーが管理しているすべてのアカウントに同じ写真を同時に投稿し、いっきに情報を拡散することができるようになる一方、プラットフォームが余計な画像で溢れかえる可能性もあります。

機能の拡張が相次ぐInstagram

Instagramは、独立型のショッピングアプリを開発していることが報じられたり、タイムラインを横にスクロールできる実験を行ったりと、機能を拡張させる動きがさかんです。

しかしながら、プラットフォームのデザインを変更しすぎると、Snapchatのようにユーザーから大きな反発を受けかねません。

昨年2月、アップデートされて使いにくくなったとして、米リアリティ番組のパーソナリティとして知られる、Twitterフォロワー2,600万人超えのカイリー・ジェンナーが、「Snapchatを使っている人は私以外にもういないわけ？」と投稿すると、株価が大きく下がり、13億ドル（約1,433億円）の損失となったことが記憶に新しいところです。