防水 加工 は過信しないでください
スマホ修理ジャパン渋谷店です。
androidをはじめ、iPhoneでも防水加工が採用されているのは皆様もご存知かと思います。
今のハイスペックスマホでは、防水レベルがIP68等級の物が殆どです。
実際iPhoneXs・XsMax・XRでは、IP68等級で防水対策が施されています。
androidでいうと、例えばGalaxyS8/S8+に関しては、IPX5/IPX8の防水性能とIP6X の防塵性能を有しています。
この等級は、それ以降のGalaxyモデルでも同じ等級が採用されています。
同様にXperiaやGoogleスマホでも使われています。
昨今androidを購入するユーザーとiPhoneを購入するユーザーの間では、この防水レベルを気にして購入する方もいます。
ですが、防水レベルのIP等級は決して水没しない事を約束している表記ではありません!!
その証拠に、豪州では、間違った広告で消費者に誤解を与える恐れがあるとして、Samsungに対して提訴をしたという報道がされています。
豪当局がSamsungを提訴~耐水性能アピール広告が誤解与える恐れ
Galaxyシリーズの耐水性能を宣伝する広告が、水中で使用しても問題ないかのような誤解を消費者に与えるとして、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)がSamsungの提訴に踏み切りました。
本来は避けるべき使用法なのに
多くのGalaxyシリーズにはIP68等級の耐水性能が施されています。これは「最大水深2メートルで最大30分間の浸水に耐える」ことを意味します。
しかし耐水性能を持つからといって、水中での使用が推奨されているわけではなく、仮に水没で故障しても保証請求の対象にはなりません。
実際にSamsung自身も「ビーチやプールでの使用は推奨しません」とウェブサイト上で断り書きを掲載していますし、何よりIP68等級で定められた条件と日常の使用環境は異なります。
にもかかわらず、2016年2月頃からSamsungは、海やプールでGalaxy端末を使用し耐水性能をアピールする広告を積極的に展開するようになった、とACCCは指摘します。
ACCCは「Samsungは消費者の関心を集めるため、本来は避けるべき状況下でGalaxy端末を使ってみせた」とし、消費者に誤解を与える宣伝だとしてSamsungを提訴しました。
引用記事 : iPhoneMania
https://iphone-mania.jp/news-253006/
防水レベルは信用することなかれ
記事に書いてある通り、水没に耐えるレベルを表すIPは決して過信してはいけません!
こういった広告が原因で、海や川で使って水没してしまう方が多数発生しまいます。
実勢iPhone7が発売されたとき、水没に強いイメージをCMで謳っていますが、HPでの表記を「防水」ではなく「耐水」と表記されていました。
「耐水」は生活水には強いですが、「防水」ではないので多量の水がかかったり、浸水した場合は水没してしまいます。(ここを勘違いしているお客様が、実際多くいらっしゃいました・・・)
防水レベルは決して信用してはなりません!!!!
今や防水加工はGalaxy・Xperia・iPhone等数多くの機種で採用されています。
iPhone7やiPhoneX、その他ミドルスペックのandroidでは、IP67等級もしくはそれ以下を採用している機種も多く存在します。
当店でも、修理でご来店されるお客様で、水没でお持ち込み頂く機種は以下の通りです。
・iPhoneX
・iPhoneXs
・iPhone7
・iPhone8
ここ最近iPhoneの水没案件でお持ち込みされている機種で多くなってきたモデルです。
どれもIP67等級以上の機種になります。
水没した原因としては、以下の通りです。
・お風呂で使用していた
・プールで使っていた
・水たまりに落とした
・誤って洗濯してしまった
以上の内容がかなり多かったです。
誤って洗濯してしまったというのは別として、それ以外に関しては、iPhoneの水没レベルを過信してしまったというのが見受けられます。
前回もブログで書かせて頂いたことがありましたが、、、、、
絶対に水没しないという事はありえません!!
使用している時の状況や周囲の環境によって水没してしまう可能性は十分にあります!!
決して防水レベルが高いからと言って、あまり過信せず、水辺での使用は控えてください!!
万一水没して起動しなくなった場合は、出来るだけ早く修理に出す事をオススメします!
水没してからすぐ修理すれば、復旧率もかなり変わってきます。
水没した場合は、「電源を入れない」「乾かさない」「充電しない」を守って頂けると、
基板にダメージが残りにくくなるので、是非活用対処方をご活用ください!