絵文字が命を救うかもしれない。
最近火山の噴火や竜巻、異常気象による自然災害が多くなってきています。
噴火や竜巻などの絵文字はすでに存在していますが日本でも身近な「地震」
の絵文字は未だにありません。
一寸先は闇という言葉がありますが、
いつ自分の身に降りかかってくるか分からない世の中。
そんなとき絵文字によって簡単に危険を知らせられるのではないかという研究が
行われているようです。
以下その詳細となります。
絵文字は、世界中の誰でも理解できる共通言語として、研究者たちの間で注目されつつあります。緊急時に役に立ちそうな絵文字に「火山」「竜巻」「津波」「サイクロン」などが挙げられますが、最も身近な自然災害として「地震」が含まれていないと、「地震」絵文字追加を求める動きが高まっているようです。
高まる「地震」絵文字の追加を求める動き
日本を含める火山帯に位置する国々は、地震と常に隣り合わせの日常生活を必然的に強いられます。英サウスハンプトン大学の地震学者、ステファン・ヒックス博士は、「おそらく最大で世界人口の3分の1の人々が地震関連の災害に晒される可能性がある」とコメントしています。
「地震が頻発する国々で、様々な言語が話される中、絵文字はコミュニケーション手段として優れている」と、ヒックス博士は絵文字の共通言語としての有用性を主張しています。
各国の研究者たちは、「Emoji-quake[Emoji(絵文字)とEarthquake(地震)を掛け合わせた造語]」と名付けたオンラインキャンペーンを行なっています。
キャンペーン運営委員会の一人である、地震コミュニケーションを研究する、アメリカ地質調査所のサラ・K・マクブライド氏は、Twitterで地震絵文字が必要だと主張しています。
「火山は🌋があります。竜巻は🌪があります。津波は🌊があります。サイクロンは🌀があります。こういうのさえあります(🧙♂️🤷♀️)。でも最も恐ろしい災害である地震は何もありません。」
なぜ「地震」絵文字が重要なのか?
ヒックス博士によれば、「地震が起こった際、テーブルの下に隠れられるまで数秒間しか時間がないこともあり、テキストメッセージで警告を送る場合、あまり言葉がないほうがよい」とのことです。
絵文字の歴史が浅いこともあり、絵文字の緊急時での有用性に関する決定的な研究はまだありません。
しかしながら、視覚記号(サイン)の一つであるピクトグラムは、すでに飛行機の避難経路を説明カードなどに頻繁に使用されており、文章よりも早く的確に情報が伝達できることがわかっています。
「いくつかの研究で、絵文字を使用することで情報を理解するまでの時間が短くなることがわかっている」と、マクブライド博士述べています。
また、絵文字は地震の警告システムに有効なだけでなく、地震学者たちがどこでいつ地震が起こっているかを把握する手助けにもなり得るといわれています。
現在、地震が起こるとTwitterなどのソーシャルメディアで「今地震があった?」などと情報が共有されますが、「地震」絵文字を代わりに使用することで、世界中の地震情報をより簡単に収集することができるかもしれません。