オンラインのApple Storeが開設22周年!
スマホ修理ジャパン渋谷店スタッフTです。
新製品が発売されたとき、皆さんどのように購入しますか?今はインターネットで検索して、そのままオンラインで購入という流れが主流でしょうか。ネット販売、通販、小さなコミュニティなど販売も購入も様々な方法があり、ヒット商品を把握するのも難しい時代のようです。それでも、「発売日にオープン前から長蛇の列!!」というニュースを見ると、圧倒的な人気を感じ、ついつい注目してしまいます。
思い浮かぶのはやはりApple新製品の発売日。おしゃれなApple Storeの前に長い行列ができ、今では風物詩の一つになっているかのようです。インターネットで何でもできてしまうこの時代でも、実店舗に並ぶユーザーの姿を見ると、なんだか親しみが湧きます。
なんて思っていたのですが、、、Apple Storeは実店舗よりもオンラインの開設が先だったのですね!
現地時間の11月10日に開設から22周年を迎えたオンラインのApple Storeについて、米メディアのAppleInsiderが、その歴史的な役割を紹介しています。1997年にスティーブ・ジョブズ氏が復帰して製品ラインナップを簡素化し、カラフルなiMacを発売したことが、Appleがそれまでの苦境を脱して現在まで続く快進撃をスタートするきっかけになったとされていますが、その成功には、同年開設したオンラインのApple Storeの存在が大きく貢献していました。
Apple Store誕生前夜
90年代当時、まだ現在のようなApple Storeの実店舗は存在せず、Macを手に入れようと思ったら専門のディーラーか大規模チェーン店を訪れなければなりませんでした。しかし大規模チェーン店では、販売員は自分が売った商品に応じた手数料収入を得ており、手数料の低いMacは熱心に販売されていなかったのです。
チェーン店の1つであるCompUSAの中にMac専用コーナーを設けるなどの策は取っていたものの、自社製品の販売を自分たちでコントロールできないという欠点は解消されることはありませんでした。
自社製品を自由に売れる強み
状況を打破するため、ジョブズ氏が打ち出したのが、自社製品を自社の管理下で販売するオンラインのApple Storeという戦略でした。
1997年に新たに誕生したオンラインのApple Storeは、すぐに大成功を収めます。最初の30日間の1日あたり平均売上額は73万ドルで、これは同じビジネスモデルの先駆者Dellのオンラインストアが半年かけて到達した額の4分の3に達するものでした。
この成功があったからこそ、世界各地に実店舗型のApple Storeが建設されることになり、人々が手軽にApple製品を購入できる仕組みが生まれたのです。先日発表された直近の四半期決算では、Appleはハードウェア単体で1日あたり平均5億7千万ドル相当のデバイスを売り上げています。
Apple Storeの強みは、自社ですべてコントロールできることです。新製品発表直前に世界中のオンラインのApple Storeの画面に一斉に現れる「We’ll be back soon」(最近は「Be right back」)の文字はもはや風物詩となっていますが、同時にAppleにとっては強力なプロモーションツールでもあります。故意とはいえ、サイトがダウンするだけで世間の注目を集めるからです。
引用記事:iphonemania
そうなると世界各地での大行列も、格好のプロモーションツールだったのですね。
ジョブズ氏の戦略により誕生したオンラインのApple Storeが、その先のAppleの大きな転換点となったと言えるでしょう。Apple Storeは22周年となる今でもAppleユーザーの獲得に貢献し、iPhone、iPad、AirPods、iosなどの新製品発表時には世界中の注目を集め続けています。
当時の英断を知って、改めてジョブズ氏の先見の明に驚くばかりです。