iPhoneで綺麗な桜を撮るために。
こんにちは。
池袋店スタッフです。
ここの所の寒暖差や雨風のせいか、満開の桜も散り始めていますね。
そんな散りはじめた時期に、今更感が拭えない桜の話題で一本ブログを書こうとしているスタッフSです。
やっぱり季節の風物詩を見かけたら、写真に残したいですよね。
春夏秋冬の移り変わりの中で、色とりどりの景色が目白押しな日本ですから、撮らなければ勿体無いです。
そして、春のトレンドはサクラでしょう。
しかし桜という被写体は、植物の中で一二を争う難易度の高さで有名です。
それをiPhoneで綺麗に撮るのは余計に難しく「えーなんかちがーう」となるのも当たり前…
そこで今回はアイフォンでサクラを綺麗に撮るコツ(特に日中)について、です。
まずは何故桜が難易度の高い被写体かというところから始めなければいけません。
そのポイントとなるのは、サクラの花びらが持つ特性である「光の乱反射」です。
桜の花びらって種にも依りますが基本的にイメージされるのは白寄りのピンク(桜色ってやつ)だと思います。
この桜色、見る方向や光の加減で色が変わるように感じませんか?
私達が目で捉えている色という感覚は、光の波長と脳内の補正で決まります。
赤いものは赤いですし、青いものは青い。
それは一定の波長で光が反射し目に入ってくるから、そう見えるのです。
しかし桜の花弁の場合は、光の反射率に幅があるため…
ここからだとピンク、ここからでは白となるわけです。
(ちなみにこの特性は化粧品のハイライト等にも使われています)
なので撮影した際に「白くなってしまう…」や「くすんで見える…」という現象が起きるのです。
人間の目であれば動的に補正しながら、綺麗に眺められますが…
そんな難儀な条件下で一枚の写真を撮ろうとしていた訳ですから小難しい事この上無しです。
ですが、逆に考えると…
乱反射を抑えて、光を正確に捉えればいいだけなんです。
そこで…
PLフィルター(偏光フィルター)というものがあります。
水面の反射やガラスへの映り込みを抑え空を綺麗に発色させる用途で使われるレンズ用のフィルターです。
(釣りをする方なら偏光サングラスって聞いたことありますよね?仕組みは同じです)
…勘の良い方であれば、もう分かりますよね?
コレを付ければ、桜の花弁も綺麗に撮れるようになります。
大抵、フリー素材や写真商材の桜はこのフィルターを着けて撮影されます。
青い空と桜のコントラストがハッキリとした綺麗な写真はフィルターのお陰なんです。
もちろん、一眼レフ用のPLフィルターをスマホにかざして撮影するだけでも十分ですが…
iPhone用の本格的なフィルターもあるので、気になる方は参考にしてみて下さい。
ただ、注意点として…
フィルターを付ける事で若干ですが光量が落ち手ブレや画質の劣化を招く場合があります…
なので晴天かつカンカン照りな日に使うのが効果的です。
今年の桜はもう終わりますが、桜は毎年咲きますので…
「次こそは綺麗に撮るぞ!」
という気持ちさえあればiPhoneでもカメラでも、そう変わりはありません。
写真ライフを是非、ちょっとした工夫(道具)で楽しんでみて下さい。では。
(コツと言いながら結局、道具頼りかよ。なんて言わないで下さいね…)