DVDの売り上げが激変している件
スマホ修理ジャパン秋葉原店です。
今回の記事は、DVDに関してのお話。
DVDといえば、皆様はどのような利用の仕方をしていますでしょうか?
昨今、DVDはTVの普及率と共に、その売り上げを維持してきました。
ビデオテープから始まり、そのテープが円盤上のディスクで再生・録画でき、尚且つビデオテープよりも劣化せず、録画できる時間も長く、映像も綺麗に残る、そんな画期的な技術に当初驚く方もいたのではないでしょうか?
今はDVDの他、より綺麗なBlu-rayディスクもあり、その幅を広げてきたDVD分野。
ですが、今現在、新たな需要の拡大の影響で、DVDその物の売り上げがこの過去5年で激変しているそうです。
DVD、ブルーレイディスクの売上、過去5年で半減〜MPAA報告
ビデオディスクの売上減には、ビデオ・オン・デマンド(VOD)や、Netflixを初めとする動画配信サービスを含むデジタル・ホーム・エンターテインメントの普及が影響しているのは明らかです。
米メディアArs Technicaは、規格は発表されてはいるものの、8K BDにも期待はできないと述べています。ビデオディスク市場の57.9%をDVDが占めており、4K BDはわずか5.3%のシェアしか持っていない現状を考えると(米メディアForbes調査)、8K BDが登場しても、ディスクの売上を大きく押し上げるとは思えないからです。
しかもSamsungは今年2月、米国におけるUHD BD/BDプレーヤーの生産を終了すると発表しました。ただしパナソニックとソニーは現在もBDプレーヤーの生産を継続しています。またMicrosoftとソニーのゲーム機でもBDの再生が可能です。
以上の事から今後もDVD分野では更なる売上減少が見込まれています。
要因が先にも述べているように、ネット配信サービスの拡大です。
AmazonPrimeVIDEOを始め、Netflix・GYAO等の月額で映画やライブを楽しめるサービスが近年急成長し、他にも、ニコニコ動画・YouTube・アメーバTV等のネット配信サービスも相まって、ユーザーが楽しめるコンテンツが増えているのが原因とされています。
急成長し続けるネット配信サービス
DVDのイメージは、レンタルショップで借りて映画などを楽しむというのが今までの利用方法でした。
これが、ショップに行かなくてもネットでしかも月額の定額で自宅にいてもDVDレンタルできるサービスを大手TSUTAYA等がは展開してきました。
ですが、DVDレンタルはいつでもどこでも見られるというわけではありません。
一度返却したら、また再度借りなおさないと見られないし、自宅にいないと楽しめないとうデメリットがあります。
そのデメリットを完全に解消したのが、ネット配信です。
完全に逆転をついたこのサービスに、DVD業界そのものも揺るがされた形になったといっても過言ではないでしょう。
Apple、Disneyの参入でさらに成長
しかし主流が物理メディアからデジタルへと移行しているのは確かです。2017年から2018年にかけての世界全体でのホームエンターテインメント支出額は、物理メディアが14%減少したのに対し、デジタルサービスは34%も増えています。
なかでもNetflixやAmazon Primeなどのサブスクリプション形式の動画配信サービスの伸びはめざましく、2018年の世界全体での加入世帯数は対前年比27%増の6億1,330万世帯となり、初めてケーブルTV加入者数(5億5,600万世帯)を上回りました。ただし売上高ではケーブルTVが1,180億ドルで、まだ動画配信サービスを上回っています。
今後10年でDVD業界は衰退するかも???
ここからは私の勝手な推測ですが、今後DVDは衰退の一途をたどる可能性が高いです。
今の時代、次々の画期的なサービスが生まれている中で、特徴的には「行動しなくても目的を達成できる便利なサービス」が伸びているという事です。
というのも、今回の件でいえば、「わざわざ自分がショップに行かなくても自分の気分次第でいつでもどこでも見られる」というところがポイントです。
「自分からショップに行く」→「借りる」→「見る」→「返す」の順番で目的を達成するのはいささか非効率というもの。
これを、「ネットで見たいものを選ぶ」→「ネットで簡単にレンタル代を支払う」→「いつでもスマホで見られる」というように、簡単な工程をこなせば電車の中でも見られてしまう。
尚且つ、支払ってしまえば、3日~1週間と作品にもよりますが、期限付きでいつでも見られてしまう。
こうなってしまったら、わざわざ借りにいく手間も省けるし、時間も節約できるので、一石二鳥というもの。
アパレルショップでも、店で買うよりネットで買うというユーザーが増えているのと同じように「動かなくても買える」という時代になってきています。
今後もこの動きはさらに進化して、仕事をするという分野でも大きく変化が起こりうる状況です。
もしかしたら、10年後ではなく5年後にはDVDがなくなってしまうかも???
因みに、アメリカでは、既にレンタショップは既に無くなっているそうです。
日本も近いうちそうなるのでしょうね(;^ω^)
参考記事 : iPhonemania